お盆の飲食店売上対策|需要予測と価格戦略で利益最大化

公開:2026年8月10日

お盆の売上対策は「予測→価格→仕込み」の3ステップで動く

お盆の売上を最大化するために最初にやることは、昨年の数字を見直すことです。「なんとなく忙しかった」「暇だった」という感覚を捨て、日別・時間帯別の売上を確認し、今年の計画に落とし込む。この記事では、その3ステップを順番に解説します。


ステップ1|需要予測——昨年データと地域特性から「いつ・どれだけ」を読む

まず確認すべき3つの数字

確認項目見るポイント
日別売上・客数お盆期間(8月10〜16日前後)の山と谷
時間帯別の客足ランチ・ディナーの偏りと、ピーク時間のずれ
品目別の売れ行き夏季限定メニューや冷たいドリンクの比率

昨年のデータがPOSや売上管理ツールに残っていれば、まずこの3点を書き出してください。データがなければ、今年のお盆が終わった後に必ず記録することが来年の財産になります。

地域特性と曜日のかけ算を忘れない

お盆の客足は立地によって真逆になります。

  • 住宅街・ロードサイド:帰省客が地元に戻り、普段よりにぎわう傾向
  • オフィス街:会社員が減り、平日の売上が大幅ダウン
  • 観光地・幹線道路沿い:移動中の旅行者が集中し、短時間に客が集中する

さらに、2025年のお盆は土曜が8月9日(山の日)に重なるため、前後の週末の人出にも影響が出る可能性があります。[要確認: 2025年の祝日配置と地域別の観光動向は、最新情報を自治体や観光協会のデータで確認してください。]


ステップ2|価格設定——値上げより「売り方の工夫」で単価を上げる

繁忙期だからといって価格を単純に引き上げると、客離れやクチコミへの影響が出るリスクがあります。飲食店でよく使われる現実的な方法は次の3つです。

① セット・コース化で客単価を底上げする

アラカルトをそのままにしてコースを追加する形が受け入れられやすい。夏のお盆期間限定のミニコース(前菜・メイン・ドリンクのセット)を設定し、注文のハードルを下げながら単価を引き上げます。

例:

  • 単品注文の平均客単価 1,500円
  • 限定コース設定(2,000円)で客単価を20〜30%アップ

② 高原価・低効率メニューを整理する

繁忙期に品数を増やすのは逆効果です。オペレーションが崩れると仕事の質が下がり、廃棄ロスも増えます。お盆前に一度メニューを絞り込み、原価率の高いものや回転に時間がかかるものを期間限定で外す判断も有効です。

整理の目安:

  • 原価率が40%を超えているメニューは利益貢献が低い [要確認: 業態・地域によって目安は異なります。自店の実績で判断してください。]
  • 調理時間が15分以上かかる品は、混雑時の提供遅延を引き起こしやすい

③ ドリンク・デザートでリピート率を上げる

夏はドリンクの原価率が低く、追加注文のハードルも低い時期です。季節感のあるかき氷・フルーツドリンク・ノンアルコールカクテルを用意し、テーブルへの声かけを強化するだけで売上が数%変わります。


ステップ3|仕込み計画——「作りすぎない・足りなくない」を数字で決める

仕込み量の基本的な考え方

目標販売数 × 歩留まり考慮率 = 必要仕込み量

[要確認: 歩留まり率は食材・調理方法によって大きく異なります。各食材の実績で算出してください。]

仕込み計画でよくある失敗は「勘で多めに作る」こと。廃棄ロスは原価率を直撃します。

お盆向けの仕込みで確認すべきこと:

  1. 仕入れ先の営業カレンダーを事前に確認する
    お盆中は卸・納入業者も休業する場合があります。8月上旬には必ず確認し、必要な食材は前倒しで手配してください。

  2. 保存期間から逆算してバッチを分ける
    まとめて仕込みすぎると、後半に品質が落ちます。3日分ずつ仕込むなど、保存期間に合わせてバッチを分けましょう。

  3. 人員と仕込み量を連動させる
    スタッフが少ない日に大量仕込みは無理です。シフトと仕込み量を並べて確認し、無理のない計画を立てます。

お盆前後のスケジュール例

時期やること
1〜2週間前仕入れ先の休業確認・前倒し発注・メニュー絞り込み確定
3〜5日前仕込み開始・スタッフへの繁忙期フロー共有
お盆本番日別売上・廃棄量を記録(来年の予測に使う)
お盆明け実績レビュー・原価率確認・改善点のメモ

原価管理がずれると、忙しかったのに利益が出ない

繁忙期に客数・売上が増えても、仕込みすぎによる廃棄・値引き販売が重なると粗利が思ったほど残りません。「忙しかったのに手元に残らなかった」という状態を防ぐには、日々の原価率と廃棄ロスをリアルタイムで把握する仕組みが必要です。

レシピベースで原価を管理しているお店は、メニューを変えたときや仕入れ値が変動したときにも素早く対応できます。Excelで管理している場合、お盆後に数字を見直すタイミングで、レシピと材料をひも付けたツールへの移行を検討するのも一手です。Coboardのような原価計算ツールは、材料を登録すればレシピの原価が自動で計算されるため、繁忙期前の見直しにかかる時間を大幅に削れます。


まとめ

  • 需要予測:昨年の日別・時間帯別売上と地域特性を合わせて読む
  • 価格設定:値上げより、コース化・メニュー整理・ドリンク強化で単価を上げる
  • 仕込み計画:仕入れ先の休業確認→保存期間逆算→シフトと連動させて「適量」を決める
  • 記録:今年のお盆の実績(日別売上・廃棄量)を残すことが来年の一番の資産になる

お盆の売上対策は「当日の頑張り」ではなく、2週間前までの準備で9割が決まります。数字を根拠にした計画を立て、繁忙期の利益をしっかり手元に残しましょう。

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