freee会計とCoboardを連携してできること|固定費・人件費の自動取得と売上・勤怠の連携
飲食店や食品製造の会社では、家賃や人件費などのお金の記録は会計ソフトに、原価や売上の分析は別の道具にと、情報が分かれてしまいがちです。Coboard(コーボード)は freee 会計・freee 人事労務と連携して、この行き来を減らします。この記事では、事業者が freee とつなぐと何が自動になるのか、どの画面でどう設定するのかを説明します。
現在の提供状況:freee との連携は、freee アプリストアでの公開審査を申請中です。審査を通過するまで、Coboard の「会計連携(freee)」の画面は「準備中」と表示され、接続の操作はできません。ご利用いただけるようになりましたら、このページと Coboard のお知らせでご案内します。なお、勤怠を書き出す freee 勤怠CSV は、審査を待たずに今すぐお使いいただけます。
freee 連携でできること
| できること | 事業者にとって何が変わるか | 使う画面 |
|---|---|---|
| 固定費・人件費の自動取得 | freee に記帳された家賃や人件費が、毎月の経営カルテへ自動で入ります | 設定 → 会計連携(freee) |
| 卸売上の取り込み | freee で請求書を出して計上した売上が、Coboard の売上として入ります | 売上 →「freeeから卸取込」 |
| 勤怠の送信 | Coboard で集計した出退勤の記録を、freee 人事労務へ送れます | 勤怠管理 → 勤怠集計 |
| ネット注文の売上計上 | パルピックのカード決済の売上が、freee の取引として毎日入ります | 設定 → 会計連携(freee) |
以下、ひとつずつ説明します。
1. 固定費と人件費を、毎月の経営カルテへ自動で取り込む
Coboard の経営カルテは、売上と原価に加えて、家賃・水道光熱費・人件費などの固定費を入れることで、月ごとの利益を計算します。この固定費を毎月手で入力し直すのは手間がかかります。
事業者が freee 会計にすでに記帳しているのであれば、その金額をそのまま使えます。事業者が freee の勘定科目と Coboard の固定費の項目を一度対応づけておくと、以後は毎月、freee の試算表から前月の金額を読み取って経営カルテへ反映します。自動の取り込みは毎月4日の早朝に動きます。すぐに反映したいときは、経営カルテの入力画面にある「freeeから取得」からその場で取り込めます。
複数の店舗を運営している場合は、項目ごとに計上先の店舗も選べます。freee の帳簿は事業所ごとにまとまっているため、店ごとに勘定科目を分けているときは各店を、全店をまとめて記帳しているときは「全店共有」を選びます。
2. 請求書で立てた売上(卸売上)を Coboard に取り込む
レジも通らず、ネット注文でもない売上があります。取引先へ商品を卸し、月末に請求書を出して回収する売上です。この売上は Coboard の中には記録が残らないため、そのままでは原価率や利益の計算から抜け落ちます。
freee で請求書を発行して売上を計上している事業者は、その収入の取引を Coboard の売上として取り込めます。取り込みは事業者が「卸売上の取込」をオンにしたときだけ動きます。オンにすると毎月自動で前月分を取り込み、売上画面の「freeeから卸取込」を押せばその月の分をその場で取り込めます。取引先の名前から完成品を自動で探して紐づけるため、卸した商品の原価も分析に乗ります。
同じ取引を二度取り込まないよう、取り込み済みの取引は記録して除外します。ただし、freee 側の収入の取引にレジの入金などが混ざっている事業所では、Coboard がすでに持っている売上と重なることがあります。オンにする前に、freee に記帳されている収入が「Coboard の外で立てた売上だけ」になっているかをご確認ください。
3. 勤怠を freee 人事労務へ送る
Coboard は打刻の実績から、所定内・時間外・深夜・法定休日を区分した概算の勤怠を集計します。正式な給与額や社会保険料の確定計算は freee 人事労務が行うため、Coboard は集計した出退勤の時刻を freee へ渡す役割を担います。
事業者は、まず「勤怠管理 → 従業員」で各従業員に freee の従業員番号を登録して両者を紐づけます。そのうえで「勤怠管理 → 勤怠集計」で対象の年月を選び、「freee人事労務に送信」を押すと、その締め期間の出退勤の時刻がまとめて送られます。残業・深夜・休日の割増は freee 側で計算されます。同じ月をもう一度送ると上書きされるため、修正してから送り直せます。
シフト表については、freee 側に登録する仕組みがないため、「freeeシフトCSV」として書き出して freee へ取り込みます。勤怠についても、API での送信を使わずに「freee勤怠CSV出力」で書き出す方法を選べます。
4. ネット注文の売上を freee へ毎日計上する
Coboard のテイクアウト受付「パルピック」でお客様がカードで支払った売上は、レジを通らないため、そのままでは freee に記録が残りません。この売上を、店舗ごとに1日1件の収入の取引として freee へ自動で登録できます。前日分が毎朝登録され、返金やキャンセルがあった日は、その日の合計を計算し直して取引を更新します。
店頭でお支払いいただいた注文は、お店のレジがその現金を記録するため、既定では計上しません。レジとは別に計上したい事業者は、店舗ごとに切り替えられます。
この機能と「卸売上の取り込み」は同時には使えません。Coboard が freee へ書き込んだ売上を、Coboard がもう一度読み戻して、同じ売上を二重に数えてしまうためです。
連携の手順
- Coboard にオーナーまたは店長のアカウントでログインします。
- 「設定 → 会計連携(freee)」を開きます。複数店舗を本部でまとめて運営している場合は、本部コンソールの「会計連携(freee)」に集約されています。
- 「freee と接続する」を押し、freee のログイン画面で連携を許可します。
- 帳簿をつけている事業所を選びます。
- 固定費の項目に freee の勘定科目を対応づけて保存します。卸売上を取り込む場合は「卸売上の取込」をオンにします。
扱うデータの範囲
連携で Coboard が freee から取得するのは、次の情報です。
- 事業所の一覧
- 勘定科目・税区分・入金先の口座
- 試算表の勘定科目ごとの金額
- 収入の取引と取引先の名前
- 従業員の一覧(勤怠を送るための紐づけに使います)
マイナンバー・給与明細・金融機関へのログイン情報は取得しません。
freee へ書き込むのは、事業者が明示的にオンにした場合の「パルピックの売上の取引」と「勤怠の記録」だけです。事業者が freee で作成した他の取引を、Coboard が書き換えたり削除したりすることはありません。
安全のための仕組み
- freee との接続に使う情報は暗号化してサーバーに保管し、ブラウザには渡しません。
- 会計連携の設定を操作できるのは、オーナーと店長だけです。
- 接続はいつでも「接続を解除」から切れます。解除しても勘定科目の対応づけは残るため、つなぎ直したときは同じ設定のまま再開できます。
使うために必要なもの
- Coboard 側:経営カルテと勤怠管理を使える Business プランと、オーナーまたは店長の権限。
- freee 側:freee 会計のアカウント。勤怠を送る場合は freee 人事労務のアカウント。ご契約のプランによって API で扱える範囲が異なるため、試算表などが取得できない場合は freee のプランをご確認ください。
関連する機能
よくある質問
- freee と連携すると、仕入も自動で計上されますか?
- いいえ。納品書を freee に仕入として計上する機能は提供していません。実務では納品書1枚ずつではなく、月末に仕入先から届く請求書1枚で仕入を計上するため、納品書を計上すると請求書と二重になるためです。Coboard は納品書を撮影して原価の計算に使い、会計上の仕入計上は freee 側で行っていただく前提です。
- 連携するには freee のどのプランが必要ですか?
- freee 会計のアカウントがあれば連携できますが、ご契約のプランによって API で扱える範囲が異なります。固定費の自動取得は freee の試算表を読み取るため、試算表が取得できない場合は freee のプランをご確認ください。Coboard 側は、経営カルテと勤怠管理を使える Business プランが必要です。
- 連携すると freee の帳簿が勝手に書き換えられませんか?
- 書き換えません。Coboard が freee へ書き込むのは、事業者がオンにした場合の「パルピックのカード決済の売上」と「勤怠の記録」だけです。事業者が freee で作成した他の取引を、Coboard が変更したり削除したりすることはありません。
- 同じ売上が二重に計上されることはありませんか?
- Coboard が freee へ計上した取引には印を付け、取り込みのときに除外します。さらに、パルピックの売上を freee へ計上する設定と、freee の収入を卸売上として取り込む設定は、同時に使えないようにしています。ただし、freee 側の収入にレジの入金などが混ざっている事業所では、Coboard がすでに持っている売上と重なることがあります。卸売上の取り込みをオンにする前に、freee に記帳されている収入をご確認ください。
- 連携をやめたいときはどうすればいいですか?
- 「設定 → 会計連携(freee)」の「接続を解除」からいつでも切れます。解除すると freee からのデータ取得は止まります。勘定科目の対応づけは残るため、つなぎ直したときは同じ設定のまま再開できます。
