ジェラート・アイスクリーム・ソフトクリーム店のための 原価計算クラウド

ジェラートの原価を「1カップあたり」で出す

ジェラートの原価が読みにくいのは、仕込む単位と売る単位が食い違っているからです。ミックスはグラムやリットルで仕込みますが、お客様にお渡しするのはカップやコーンで、そこに詰まっているのは重さではなく体積です。しかもフリーザーで空気を含ませるため、同じ1キロのミックスから取れるカップの数は、お店ごとに、フレーバーごとに違います。

Coboard(コーボード)は、材料をグラムで積み上げて1バッチぶんの原価を出し、そのバッチから実際に取れたカップの数を入れると、1カップがおよそ何グラムかを計算します。ここが結びつくと、ピスタチオとミルクで1カップの原価がいくら違うのかを、はじめて同じものさしで比べられます。

クレジットカード不要・無料プランあり

ジェラートの原価が読みにくい3つの理由

1つめは、空気です。ジェラートもアイスクリームも、フリーザーで攪拌しながら凍らせる過程で空気を含みます。この空気の割合はオーバーランと呼ばれ、含ませるほど体積が増えます。同じミックスでも、ふんわり仕上げるお店と密度高く仕上げるお店とでは、1キロから取れるカップの数が変わります。

2つめは、フレーバーごとに材料費の差が大きいことです。ミルクやフィオルディラッテのように牛乳と生クリームが主役のものと、ピスタチオやヘーゼルナッツのようにペーストが1キロ数千円するものとでは、同じ1カップでも原価がまるで違います。それでも売価は同じ、というお店がほとんどです。

3つめは、売れる数が季節で大きく振れることです。夏と冬で数倍違うのに、ショーケースの電源は冬も落とせません。この電気代を1カップの原価に混ぜてしまうと、売れない月ほど同じ商品の原価が高い、という読みにくい数字になります。

  • 空気を含ませる割合(オーバーラン)で、1キロから取れるカップの数が変わる
  • ペーストを使うフレーバーと牛乳が主役のフレーバーで、材料費に大きな差がある
  • 売れる数は季節で振れるのに、ショーケースの電気は止まらない

オーバーランは重さを増やしません。増えるのは取れる個数です

原価を考えるうえで、ここが出発点になります。空気には重さがありません。1,000グラムのミックスは、どれだけ空気を含ませても1,000グラムのままです。増えるのは体積で、その結果として同じミックスから取れるカップの数が増えます。つまりオーバーランが高いお店では、1カップに入っているジェラートのグラム数が少なくなり、1カップあたりの材料費が下がります。

Coboardのレシピ画面は「材料・サブレシピ合計 + 歩留まり = 実際の出来高」をグラムで計算します。空気はここには足しません。代わりに「1バッチの出来数」の欄に、そのバッチを実際に盛り切って取れたカップの数を入れます。すると「1個 ≒ 何グラム」が表示されます。1,000グラムのバッチから16カップ取れたなら、1カップはおよそ62.5グラムです。

数えるのは一度で足ります。新しいフレーバーを出したときや、フリーザーの設定を変えたときに、1バッチを盛り切って数え直せば、そこから先の原価はその数字で動きます。感覚ではなく、実際に取れた数から決められるのが利点です。

  • 空気に重さは無いので、出来高のグラム数は変わらない
  • 1バッチから実際に取れたカップの数を入れると「1個 ≒ 何グラム」が出る
  • オーバーランが高いほど1カップのグラム数が減り、1カップの材料費も下がる
  • 設定やレシピを変えたときだけ、盛り切って数え直せばよい

ベースを1回仕込んで、フレーバーごとに分ける組み方

ジェラートの作り方は、牛乳・生クリーム・砂糖・脱脂粉乳・安定剤を合わせたベースを一度に仕込み、そこから小分けしてピスタチオペーストやカカオや果肉を加えてフレーバーに仕立てる、という順序が一般的です。Coboardはこの組み方をそのまま登録できます。ベースを1つのレシピとして登録し、各フレーバーのレシピからそのベースを材料として使います。

積み上げ方は、ベース1回ぶんの原価を出来高で割って1グラムあたりの原価にし、使った量をかける形です。ベースを5,000グラム仕込んで原価が3,200円なら、1グラムあたり0.64円です。ピスタチオのフレーバーで900グラム使うなら、ベースぶんとして576円が乗り、そこにピスタチオペーストの金額が加わります。

加熱殺菌でわずかに水分が飛ぶぶんは、レシピの歩留まりの欄にマイナスのグラム数を入れると出来高から差し引かれます。5,000グラム仕込んで120グラム減るならマイナス120です。牛乳や生クリームが値上がりしたときに直すのは材料マスターの1か所だけで、ベースを使うすべてのフレーバーの原価がまとめて計算し直されます。

  • ベースを1つのレシピにして、各フレーバーのレシピから材料として使う
  • ベース1回ぶんの原価を出来高で割り、使った量に応じて按分
  • 加熱で飛ぶ水分は、歩留まりにマイナスのグラム数で入力
  • 牛乳の単価を直す場所は材料マスターの1か所だけ

1リットルのパックも1キロの缶も、仕入れた単位のまま登録できます

Coboardの材料マスターには、単位と基準量と単価を登録します。単位はグラム・キログラム・ミリリットル・リットル・個・枚・本・袋・箱・缶・パックなどから選べます。1リットル280円の生クリームなら、単位をミリリットル、基準量を1000、単価を280と登録します。これで1ミリリットルあたり0.28円です。

高い材料ほど、この登録の効き目が大きくなります。1キロ6,800円のピスタチオペーストは1グラムあたり6.8円ですから、レシピで使う量が20グラム違うだけで1バッチの原価が136円動きます。感覚で「だいたい同じ」と思っていたフレーバー同士の差が、数字ではっきり出ます。

砂糖を25キロの袋で買っているなら、単位をグラム、基準量を25000、単価を仕入れ値で登録します。仕入れ単位を変換してから入力する必要はありません。

  • 単位はグラム・キログラム・ミリリットル・リットル・個・枚・本・袋・箱・缶・パックなどから選択
  • 「単価 ÷ 基準量」で1グラム・1ミリリットルあたりの単価を自動計算
  • 高価なペーストほど、使用量の差が原価にはっきり出る
  • 仕入れ単位を手で変換してから入力する必要はない

カップは包材、コーンは材料として登録します

ジェラートは、中身と同じくらい容器の種類が多い商品です。紙カップ、蓋、木のスプーンやスプーン付きの蓋、持ち帰り用の袋、そして持ち帰りの時間に応じて入れるドライアイスや保冷剤。どれも1つ数円から数十円ですが、1日に何百個も出れば、まとまった金額になります。Coboardでは包材と消耗品の2種類に分けて登録し、完成品ごとに積み上げます。

コーンは少し扱いが違います。コーンは食べられるものなので、材料マスターに登録してレシピに組み込むほうをおすすめします。原価の金額だけを見るなら包材として登録しても同じですが、包材はラベルの原材料名には出てこないためです。将来コーン付きの商品を袋詰めで売ることになったときに、材料として登録してあれば、そのまま食品表示にも使えます。

1個の原価には、材料費・人件費・包材費のすべてが入ります。カップを安いものに替えたときや、スプーンを別売りにしたときに、1個あたりの原価と原価率がどれだけ動くかも、先に数字で確かめられます。

  • 紙カップ・蓋・スプーン・持ち帰り袋・ドライアイスは包材と消耗品として登録
  • コーンは食べられるものなので、材料として登録してレシピに組み込む
  • 包材はラベルの原材料名には出ない(表示にも使うなら材料で登録)
  • 1個の原価に材料費・人件費・包材費を含めて計算

シングル・ダブル・コーンで、完成品を分ける

同じピスタチオでも、シングルのカップ、ダブルのカップ、コーンでは、入る量も容器代も違います。Coboardでは提供のしかたごとに完成品を作り、それぞれに「使うレシピ」と「使用量」をグラムで登録します。シングルは80グラム、ダブルは120グラムというように入れれば、1個あたりの原価がそれぞれ出ます。

ダブルで2つのフレーバーをお選びいただく商品なら、2つのレシピをそれぞれ60グラムずつ、というように2行で登録します。フレーバーの組み合わせは無数にありますが、原価の目安としては、よく出る組み合わせか、いちばん高いフレーバーで組んでおくと安全側で見られます。

なお、完成品の中に別の完成品を入れることはできません。シングルの完成品を2つ足してダブルを作る、という組み方はできないということです。単品を組み合わせたセット価格や、テイクアウトの詰め合わせを検討するときは、複数の完成品をまとめて扱える売価シミュレーターのほうで計算します。計算結果の保存はProプラン以上でご利用いただけます。

  • 提供のしかたごとに完成品を作り、使うレシピと使用量(グラム)を登録
  • ダブルは2つのレシピを量で分けて2行で登録
  • 完成品の中に別の完成品は入れられない
  • セット価格は、複数の完成品をまとめて扱える売価シミュレーターで検討

仕込みと盛り付けの手間を、人件費として原価に入れる

ジェラートは、ベースの加熱と殺菌、冷却、熟成、フリージング、ショーケースへの盛り込みと、工程が長い商品です。Coboardでは工程の名前と担当するスタッフの区分と時間を分で登録し、月給と月あたりの労働時間から出した1分あたりの人件費を原価に積みます。ご自身の区分を作っておけば、オーナー1人で回している場合でも手間を金額として見られます。

入れるのは、実際に人が手を動かしている時間です。熟成させている間やフリーザーが回っている間は機械が働いている時間なので、その間に別の仕込みをしているのであれば、そちらの工程として登録するほうが実態に合います。

材料費と人件費は分けて確認できるため、「材料は安いのに、工程が多くて利益が残っていないフレーバー」を見つけられます。工程はレシピにも完成品にも登録でき、ベースに入れた手間は、そのベースを使うすべてのフレーバーにも引き継がれます。

  • 工程名・担当区分・時間(分)を登録して人件費を原価に積む
  • 1分あたりの人件費は、月給と月あたりの労働時間から算出
  • 入れるのは人が手を動かしている時間。機械が回っている時間は分けて考える
  • ベースに積んだ手間は、そのベースを使うフレーバーにも引き継がれる

夏と冬で売れる数が違うときの、原価と固定費の分け方

商品の原価に入れるのは、1個売るたびに消えていくものだけです。ミックスの材料、コーン、カップ、スプーン、そして作る手間。家賃・ショーケースの電気代・水道代は入れません。これらは売れても売れなくても同じだけかかるもので、1個あたりに割り付けると、売れない月ほど同じ商品の原価が高い、という数字になってしまうためです。

お店全体の固定費と利益は、売上・経営カルテのほうで見ます。売上と固定費と人件費を月ごとに並べ、利益がどう出ているかを確認できます。この売上・経営カルテはBusinessプランでご利用いただけます。1カップの原価は季節によらず一定に保ち、季節で動くものは月ごとの数字として見る、という分け方です。

狙う原価率を超えた商品には、赤字の数字と警告の印が付きます。既定は40パーセントで、お店に合わせて変更できます。棚卸しと納品書の記録がそろっていれば、レシピどおりに使ったはずの理論の原価と、実際に減った在庫から出した原価の差も確認できます(Businessプラン)。ショーケースの中で乾いてしまったぶんや、入れ替えで下げたぶんが、どれくらいの金額になっているかを数字で見られます。

  • 1個の原価に入れるのは、1個売るたびに消えていくものだけ
  • 家賃・ショーケースの電気代は原価に入れず、売上・経営カルテで見る(Businessプラン)
  • 狙う原価率を超えた商品に警告の印を表示(既定は40パーセント)
  • 入れ替えや乾きで下げたぶんは、理論の原価と実際の在庫の差で確認(Businessプラン)

催事やイベントに出すときの売価

同じジェラートでも、自店のショーケースで売るときと、百貨店の催事や屋外のイベントに出すときとでは、手元に残る金額が変わります。Coboardの売価シミュレーターでは、完成品・消耗品・販売手数料・決済手数料・送料を順に入れて、売価や利益を逆算できます。

計算のしかたは2通りから選べます。狙う原価率を決めて売価を出す方法と、手数料を引いたあとに手元へ残したい利益率を決めて売価を出す方法です。売上の何割かを納める催事では、後者のほうが実際の手取りに近い価格が出ます。

イベントに出店するときの会計とレジ締めは、イベント出店の会計モードでご利用いただけます(Proプラン以上)。電波の届かない会場でも会計が止まらないようになっています。

  • 完成品・消耗品・販売手数料・決済手数料・送料を順に入力
  • 狙う原価率から出す方法と、手元に残したい利益率から出す方法を選べる
  • 売上歩合の催事では、利益率から逆算するほうが手取りに近い
  • イベント出店の会計とレジ締めは会計モード(Proプラン以上)

使い方はかんたん3ステップ

1

材料と単価を登録

牛乳・生クリーム・砂糖・ペーストを、仕入れた単位と基準量と単価で入力します。カップや蓋は包材、コーンは材料として登録します。

2

ベースとフレーバーを組む

ベースを1つのレシピにし、加熱で飛ぶぶんは歩留まりにマイナスで入れます。1バッチから取れたカップの数を入れると1個のグラム数が出ます。

3

提供のしかたごとに完成品を作る

シングル・ダブル・コーンで完成品を分け、使用量と包材と工程を登録すると1個あたりの原価と原価率が出ます。

よくある質問

オーバーラン(空気の含有率)は、原価計算にどう入れればよいですか?
出来高のグラム数には足しません。空気には重さがないので、1,000グラムのミックスはどれだけ空気を含ませても1,000グラムのままだからです。オーバーランが効くのは取れる個数のほうです。レシピの「1バッチの出来数」に、そのバッチを実際に盛り切って取れたカップの数を入れてください。1個がおよそ何グラムかが表示され、そのグラム数で1カップの原価が決まります。
ミックスはグラムで仕込みますが、売るのはカップです。どう結びつけますか?
完成品ごとに「使うレシピ」と「使用量」をグラムで登録します。シングルのカップに80グラム入るなら80と入れれば、その1カップぶんの材料費が計算されます。1バッチから何カップ取れるかを数えておくと、1カップに入るグラム数の目安が分かるので、そこから決められます。
コーンは材料と包材のどちらで登録すればよいですか?
材料として登録してレシピに組み込むことをおすすめします。原価の金額だけを見るなら包材として登録しても同じですが、包材はラベルの原材料名には出てこないためです。将来コーン付きの商品を袋詰めで販売することになったときに、材料として登録してあればそのまま食品表示にも使えます。紙カップ・蓋・スプーン・持ち帰り袋は包材や消耗品で登録します。
ダブルやトリプルは、シングルの完成品を組み合わせて作れますか?
完成品の中に別の完成品を入れることはできません。ダブルは1つの完成品として作り、2つのフレーバーのレシピをそれぞれの使用量で登録してください。よく出る組み合わせか、いちばん高いフレーバーで組んでおくと、原価を安全側で見られます。セット価格の検討には、複数の完成品をまとめて扱える売価シミュレーターをお使いください。
ベースを1回仕込んで、いろいろなフレーバーに分けています。
ベースを1つのレシピとして登録し、各フレーバーのレシピからそのベースを材料として使えます。ベース1回ぶんの原価を出来高で割った1グラムあたりの原価に、使った量をかけて計算されます。加熱で水分が飛ぶぶんは歩留まりの欄にマイナスのグラム数を入れてください。牛乳が値上がりしたときは材料マスターの1か所を直せば、ベースを使うすべてのフレーバーに反映されます。
ショーケースの電気代や家賃も、原価に入れられますか?
商品の原価には入れません。売れても売れなくても同じだけかかるものを1個あたりに割り付けると、売れない月ほど同じ商品の原価が高い、という数字になってしまうためです。家賃や電気代のような固定費は、売上・経営カルテのほうで月ごとに見ます。売上・経営カルテはBusinessプランでご利用いただけます。
乾いてしまったり入れ替えで下げたりしたぶんは、金額で見られますか?
棚卸しと納品書の記録がそろっていれば、レシピどおりに使ったはずの理論の原価と、実際に減った在庫から出した原価の差を確認できます。この差に、ショーケースの中で乾いたぶんや入れ替えで下げたぶんが表れます。棚卸しによる原価差の確認はBusinessプランです。
百貨店の催事に出すとき、売価はどう決めればよいですか?
売価シミュレーターで、手数料を引いたあとに手元へ残したい利益率から売価を逆算できます。売上の何割かを納める催事では、この方法のほうが実際の手取りに近い価格が出ます。狙う原価率から売価を出す方法と切り替えて比べられるので、会場ごとの価格を決める判断に使えます。
料金はかかりますか?
Freeプラン(¥0)があり、原価計算はまず無料でお試しいただけます。新規登録では、より多くの機能を使えるBusinessプランを30日間無料でお試しいただけます(クレジットカード登録不要)。売価シミュレーターの計算結果の保存とイベント出店の会計モードはProプラン以上、売上・経営カルテと棚卸しによる原価差の確認はBusinessプランです。

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登録は数分で完了。ベースの単価を直せば、全フレーバーの原価が同時に変わります。

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