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焼き菓子の原価を「1枚あたり」と「1箱あたり」で出す

焼き菓子の原価が読みにくいのは、作る単位と売る単位が二重に食い違っているからです。生地はキロ単位で仕込みますが、焼くのは天板ごと、売るのは1枚か、袋詰めか、箱に詰め合わせたギフトです。そのうえ箱・リボン・乾燥剤といった資材が1箱ごとに乗るので、中身の原価だけを見ていても、実際に手元に残る金額は分かりません。

Coboard(コーボード)は、材料をグラムで積み上げて1回の仕込みぶんの原価を出し、そこから何枚焼けたかを入れると1枚あたりの原価を計算します。詰め合わせのほうは、複数の商品と資材と送料をまとめて置ける売価シミュレーターで、通販の手数料まで引いた売価を逆算できます。

クレジットカード不要・無料プランあり

焼き菓子の原価が読みにくい3つの理由

1つめは、1回の仕込みから何枚取れているかを数えていないことです。生地1.2キロを仕込んで天板3枚ぶん焼く、というところまでは決まっていても、それが何枚になるかは型の大きさと厚みで変わります。ここが数字になっていないと、1枚あたりの原価は出せません。

2つめは、型抜きで残る端です。抜いた後の生地をまとめて伸ばし直せば無駄にはなりませんが、それでも最後には使えないぶんが残ります。この残りを見ないままだと、仕込んだ重さのぶんだけ焼けている前提で計算することになり、実際より枚数を多く見積もります。

3つめは、資材です。焼き菓子は個包装の袋、シール、箱、掛け紙、リボン、乾燥剤や脱酸素剤と、1つずつは数円のものが積み重なります。とくにギフトは、中身より箱まわりのほうが高くつくこともあります。それでも「1枚いくら」で考えていると、この部分が原価から抜け落ちます。

  • 1回の仕込みから何枚焼けるかが数字になっていない
  • 型抜きで残る端のぶんを見ていないと、枚数を多く見積もる
  • 個包装・箱・リボン・乾燥剤が1つずつ積み重なる
  • ギフトは中身より資材のほうが高くつくこともある

「1バッチの出来数」を入れると、1枚あたりの原価が出ます

Coboardのレシピには「1バッチの出来数」という欄があります。1回の仕込みから実際に何枚焼けたかを、一度だけ数えて入れてください。生地1,200グラムから48枚焼けたなら48と入れます。すると1枚がおよそ何グラムかが分かり、材料費と手間を合わせた1枚あたりの原価が出ます。

数えるのは一度で足ります。型を変えたときや、厚みを変えたときに数え直せば、そこから先の原価はその数字で動きます。感覚で「だいたい50枚くらい」とするのではなく、実際に焼けた枚数から決められるのが利点です。

レシピから完成品をまとめて作る機能もあり、そのときの出来高には、この1バッチの出来数が初期値として入ります。クッキーの種類が増えたときも、1つずつ手で登録し直す必要はありません。

  • レシピの「1バッチの出来数」に、実際に焼けた枚数を入れる
  • 1枚あたりのグラム数と原価が出る
  • 型や厚みを変えたときだけ数え直せばよい
  • レシピから完成品をまとめて作るときの初期値にもなる

型抜きで残る端は、歩留まりのマイナスで差し引く

Coboardのレシピ画面は「材料・サブレシピ合計 + 歩留まり = 実際の出来高」をグラムで計算します。歩留まりの欄にマイナスのグラム数を入れると、その分が出来高から差し引かれます。1,200グラム仕込んで、最後にどうしても使えない端が60グラム残るなら、マイナス60と入れます。実際の出来高は1,140グラムとして扱われます。

焼き縮みや水分が飛ぶぶんも同じ欄で扱えます。焼く前と焼いた後で重さが変わる商品では、焼き上がりの重さに合わせておくと、1枚あたりのグラム数が実物に近づきます。パウンドケーキやフィナンシェのように焼成で水分が抜けるものほど、この差が効いてきます。

大切なのは、材料費そのものは減らないということです。端が残っても、使った材料の代金は払っています。歩留まりを入れると出来高が減るので、1枚あたりの原価はそのぶん上がります。これが実態に近い数字です。

  • 歩留まりの欄にマイナスのグラム数を入れると、出来高から差し引かれる
  • 焼き縮みや水分が飛ぶぶんも同じ欄で扱える
  • 材料費は減らないので、1枚あたりの原価は上がる
  • 出来高が実物に近づくと、1枚あたりのグラム数も実物に近づく

生地を1つにして、フレーバーごとに分ける組み方

クッキーは、共通の生地を一度に仕込んで、そこからプレーン・ココア・紅茶・抹茶に分けていく作り方が一般的です。Coboardはこの組み方をそのまま登録できます。基本の生地を1つのレシピとして登録し、各フレーバーのレシピからその生地を材料として使います。

積み上げ方は、生地1回ぶんの原価を出来高で割って1グラムあたりの原価にし、使った量をかける形です。生地を2,400グラム仕込んで原価が1,440円なら、1グラムあたり0.6円です。ココアのフレーバーで800グラム使うなら、生地ぶんとして480円が乗り、そこにココアパウダーの金額が加わります。

バターや小麦粉が値上がりしたときに直すのは材料マスターの1か所だけです。その生地を使うすべてのフレーバーの原価が、まとめて計算し直されます。バターの値段が動きやすい商材なので、ここが1か所にまとまっていることの効き目は大きくなります。

  • 基本の生地を1つのレシピにして、各フレーバーから材料として使う
  • 生地1回ぶんの原価を出来高で割り、使った量に応じて按分
  • バターや小麦粉の単価を直す場所は材料マスターの1か所だけ
  • 生地に積んだ手間も、その生地を使うフレーバーに引き継がれる

箱・リボン・乾燥剤は、包装材として登録します

個包装の袋、シール、ギフトの箱、掛け紙、リボン、乾燥剤や脱酸素剤、手提げ袋。焼き菓子はこれらが1つずつ積み重なります。Coboardでは包装材マスターに登録し、完成品ごとに数量とあわせて積み上げます。単位は個・枚・本・袋・箱・缶・セットなどから選べるので、仕入れた形のまま登録できます。

完成品の数が多いときは、一覧でチェックを入れて「包装材・工数をまとめて付ける」を押すと、選んだ完成品すべてに同じ包装材と同じ工程を付けられます。すでに同じ包装材が付いている完成品には付かないので、2回押しても原価が二重になることはありません。焼き菓子は品目数が多くなりやすいので、この一括の操作が効きます。

1個の原価には、材料費・人件費・包材費のすべてが入ります。個包装の袋を安いものに替えたときや、箱を一回り小さくしたときに、1個あたりの原価と原価率がどれだけ動くかを、先に数字で確かめられます。

  • 個包装の袋・シール・箱・掛け紙・リボン・乾燥剤を包装材マスターへ登録
  • 単位は個・枚・本・袋・箱・缶・セットなどから選択
  • 「包装材・工数をまとめて付ける」で、複数の完成品に一度に付けられる
  • 同じものが付いている完成品には付かないので、二重計上にならない

詰め合わせは、売価シミュレーターで組みます

クッキー6枚とマドレーヌ3個を1箱に詰めるようなギフトは、完成品の中に別の完成品を入れる形になります。Coboardでは、完成品の中に完成品を入れることはできません。詰め合わせは、複数の完成品をまとめて扱える売価シミュレーターのほうで計算します。

シミュレーターでは、まず中身の完成品を数量とあわせて並べます。次に箱・リボン・乾燥剤といった資材を、注文ごとにかかる消耗品として置きます。そこへ通販サイトの販売手数料と決済手数料の割合、送料を入れると、残したい利益率から適正な売価が逆算されます。原価率のほうを固定して計算するモードもあります。

手数料と送料は売価に対して効いてくるので、電卓では合わせにくいところです。送料を自分で持つ「送料込み」の売り方にしたときに利益がどこまで残るかも、同じ画面で確かめられます。計算そのものは無料でお使いいただけます。計算結果の保存はProプラン以上です。

  • 完成品の中に別の完成品は入れられない
  • シミュレーターに中身の完成品を数量つきで並べる
  • 箱・リボン・乾燥剤は注文ごとの消耗品として追加
  • 販売手数料・決済手数料・送料を引いたうえで、利益率から売価を逆算

絞る・型を抜く・個包装する手間を、人件費として入れる

焼き菓子は、生地を寝かせる時間こそ長いものの、人が手を動かす工程がはっきり分かれています。生地を作る、伸ばして抜く、絞る、焼く、冷ます、1枚ずつ個包装する、箱に詰める。Coboardでは工程の名前と担当するスタッフの区分と時間を分で登録し、月給と月あたりの労働時間から出した1分あたりの人件費を原価に積みます。

個包装と箱詰めは、焼き菓子の中でもとくに時間がかかる工程です。1枚ずつ袋に入れてシールを貼る作業を、原価に入れずに売価を決めていると、忙しいときほど利益が薄い商品を作り続けることになります。完成品には1個あたりの分数で工程を付けられるので、詰める手間をそのまま金額にできます。

材料費と人件費は分けて確認できるため、「材料は安いのに、手間が多くて利益が残っていない商品」を見つけられます。工程はレシピにも完成品にも登録でき、生地に入れた手間は、その生地を使うすべてのフレーバーにも引き継がれます。

  • 工程名・担当区分・時間(分)を登録して人件費を原価に積む
  • 1分あたりの人件費は、月給と月あたりの労働時間から算出
  • 完成品には1個あたりの分数で工程を付けられる
  • 材料費と人件費を分けて確認できる

日持ちするから作り置きになる。理論と実際の差を見る

焼き菓子は日持ちするので、注文が来てから作るのではなく、まとめて焼いて置いておく商品です。そのぶん、レシピどおりに使ったはずの量と、実際に減った在庫の量がずれていきます。割れて売り物にならなかったぶん、味見のぶん、賞味期限が近づいて下げたぶんが、少しずつ積み上がるためです。

棚卸しと納品書の記録がそろっていれば、レシピどおりに使ったはずの理論の原価と、実際に減った在庫から出した原価の差を確認できます。この差が大きい商品は、割れや廃棄が起きているか、レシピの量が実際と違っているかのどちらかです。この機能はBusinessプランでご利用いただけます。

狙う原価率を超えた商品には、赤字の数字と警告の印が付きます。既定は40パーセントで、お店に合わせて変更できます。品目数が増えると1つずつ見て回れなくなるので、超えたものだけが目に入る形にしておくと、見落としが減ります。

  • 理論の原価と、実際に減った在庫から出した原価の差を確認(Businessプラン)
  • 差が大きい商品は、割れや廃棄かレシピのずれを疑う
  • 狙う原価率を超えた商品に警告の印を表示(既定は40パーセント)
  • 品目数が増えても、超えたものだけを見て回れる

お中元とお歳暮で数が振れるときの、原価と固定費の分け方

商品の原価に入れるのは、1個売るたびに消えていくものだけです。材料、個包装の袋、箱、リボン、そして作る手間。家賃・オーブンの電気やガス代・水道代は入れません。これらは売れても売れなくても同じだけかかるもので、1個あたりに割り付けると、暇な月ほど同じ商品の原価が高い、という読みにくい数字になってしまいます。

焼き菓子はギフトの比率が高く、お中元とお歳暮の時期に売上が集中します。閑散期と繁忙期で数倍違うのに、オーブンの立ち上げにかかるガス代は1回ぶんです。この差を1枚あたりの原価に混ぜると、比べられる数字でなくなります。

お店全体の固定費と利益は、売上・経営カルテのほうで見ます。売上と固定費と人件費を月ごとに並べ、利益がどう出ているかを確認できます。この売上・経営カルテはBusinessプランでご利用いただけます。1枚の原価は季節によらず一定に保ち、季節で動くものは月ごとの数字として見る、という分け方です。

  • 1個の原価に入れるのは、1個売るたびに消えていくものだけ
  • 家賃・オーブンの光熱費は原価に入れず、売上・経営カルテで見る(Businessプラン)
  • ギフトの季節で数が振れても、1枚の原価は一定に保つ
  • 季節で動くものは月ごとの数字として確認する

使い方はかんたん3ステップ

1

材料と資材を登録

小麦粉・バター・砂糖を仕入れた単位のまま材料マスターへ。個包装の袋・箱・リボン・乾燥剤は包装材マスターへ登録します。

2

生地のレシピを組んで、焼けた枚数を入れる

基本の生地を1つのレシピにし、フレーバーごとのレシピから使います。1バッチの出来数に実際に焼けた枚数を、残る端は歩留まりのマイナスを入れます。

3

商品ごとの原価と、詰め合わせの売価を出す

完成品に包装材と工程を付けて1個あたりの原価を確認し、ギフトの箱は売価シミュレーターで手数料と送料まで含めて逆算します。

よくある質問

1回の仕込みから何枚焼けるかは、どこに入れますか?
レシピの「1バッチの出来数」の欄です。生地1,200グラムから48枚焼けたなら48と入れます。1枚あたりのグラム数が分かり、材料費と手間を合わせた1枚あたりの原価が出ます。型や厚みを変えたときに数え直せば、そこから先の原価はその数字で動きます。
型抜きで残る生地は、どう扱えばよいですか?
レシピの歩留まりの欄に、マイナスのグラム数で入れてください。1,200グラム仕込んで最後に使えない端が60グラム残るなら、マイナス60です。実際の出来高が1,140グラムとして扱われます。材料費そのものは減りませんので、1枚あたりの原価はそのぶん上がります。これが実態に近い数字です。
クッキー6枚とマドレーヌ3個の詰め合わせは、どう計算しますか?
完成品の中に別の完成品を入れることはできませんので、売価シミュレーターで組みます。中身の完成品を数量とあわせて並べ、箱・リボン・乾燥剤を注文ごとの消耗品として置き、販売手数料と決済手数料と送料を入れると、残したい利益率から売価が逆算されます。計算は無料でお使いいただけます(結果の保存はProプラン以上)。
個包装の袋やシールも原価に入りますか?
入ります。包装材マスターに登録して、完成品ごとに数量とあわせて積み上げます。完成品の数が多いときは、一覧でチェックを入れて「包装材・工数をまとめて付ける」を押すと、まとめて付けられます。すでに同じ包装材が付いているものには付かないので、2回押しても原価が二重になることはありません。
1枚ずつ袋に詰める手間も入れられますか?
入れられます。完成品に1個あたりの分数で工程を付けると、1分あたりの人件費をかけた金額が原価に積まれます。1分あたりの人件費は、月給と月あたりの労働時間から計算します。材料費と人件費は分けて確認できるので、材料は安いのに手間が多くて利益が残っていない商品を見つけられます。
バターが値上がりしたら、全部の商品を直すことになりますか?
なりません。材料マスターのバターの単価を直せば、そのバターを使うすべてのレシピと完成品の原価がまとめて計算し直されます。基本の生地を1つのレシピにして各フレーバーから使う組み方にしておくと、生地の値上がりも一度にすべてのフレーバーへ反映されます。
料金はかかりますか?
材料・レシピ・完成品の登録と原価計算、売価シミュレーターの計算はFreeプラン(¥0)で行えます。計算結果の保存はProプラン以上、理論の原価と実際の在庫の差や売上・経営カルテはBusinessプランでご利用いただけます。新規登録では、Businessプランを30日間無料でお試しいただけます(クレジットカード登録不要)。

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焼けた枚数と資材と手間を入れれば、詰め合わせの売価まで逆算できます。

クレジットカード不要・無料プランあり