漬物・佃煮・キムチのための 食品表示ラベル作成

漬物の食品表示を、仕込みの重量から組み立てる

漬物の食品表示がややこしいのは、仕込みの途中で重さが二度動くからです。下漬けでは塩を当てて野菜から水を出し、本漬けでは調味液を吸わせて味を入れます。出ていくものと入ってくるものがあるので、「何を何グラム使ったことにするのか」が手で書くときに毎回あいまいになります。漬け床や調味液を次の仕込みにも使い回していれば、なおさらです。

Coboard(コーボード)は、仕込みに使った重量から原材料名を組み立て、多い順に自動で並べます。佃煮のように醤油や砂糖が野菜より重くなる配合でも、数字のとおりに並びます。下漬けで抜ける水分は歩留まりのマイナスとして差し引くので、1回の仕込みから何パック詰められるかも同じ画面で分かります。

クレジットカード不要・無料プランあり

パックに詰めて並べるとき、ラベルに何を書くのか

漬けたものを袋やパックに詰めて棚に並べたり、道の駅や直売所に出したりする場合、一括表示と呼ばれるラベルが必要になります。一括表示とは、名称・原材料名・内容量・期限・保存方法・製造者などをひとまとめに記載した表示のことです。その場で量ってお渡しする対面の売り方と、あらかじめパック詰めして並べる売り方とでは扱いが変わりますので、ご自身の売り方について管轄の保健所にご確認ください。

あわせて、漬物を製造して販売するには営業許可が必要です。設備の要件は自治体によって違いがありますので、こちらも管轄の保健所にご確認ください。表示のほうは、項目そのものは他の加工食品と同じです。ただし漬物には、他の食品ではあまり起きない事情が3つあります。仕込みの途中で水が出入りすること、調味料のほうが野菜より重くなることがあること、そして醤油や味噌からアレルゲンが来ることです。

Coboardは表示内容の作成を支援するツールで、表示が適合しているかどうかの最終的な確認はご利用者様側で行っていただく前提です。

  • パック詰めにして並べるものは、容器包装への一括表示が必要
  • 名称・原材料名・内容量・期限・保存方法・製造者などをまとめて記載
  • 対面の量り売りとパック詰めでは扱いが変わる(管轄の保健所にご確認ください)
  • 漬物の製造販売には営業許可が必要(要件は自治体で異なります)

並び順を決めるのは、仕込みに使った重量です

原材料名は、使った原材料を重量の多い順に並べる決まりです。浅漬けなら、きゅうり2,000グラムに塩60グラムと昆布20グラムですので、野菜が先頭で迷いません。ところが佃煮になると話が変わります。昆布1,000グラムに醤油800グラム、砂糖600グラム、みりん300グラムという配合では、昆布の次に醤油が来て、その次が砂糖です。甘辛く炊くほど調味料の比重が上がり、配合によっては調味料が先頭に来ることもあります。

手で書いていると、つい主役の野菜を先に書いてしまいます。Coboardでは、野菜も調味料もそれぞれ材料マスターに登録し、レシピに仕込みの量を入れます。原材料名はそこから重量の多い順に自動で並びますので、味を変えて調味料の量を増やしたときも、順番が一緒に動きます。重量順の内訳を表でも確認できるので、なぜその並びになったのかを後から追えます。

キムチのように薬念(ヤンニョム)を別に仕込むものは、薬念を1つのレシピとして登録し、本漬けのレシピからそれを使う組み方ができます。このとき、薬念の中の唐辛子・にんにく・魚醤といった材料は、ばらばらのまま重量順に並びます。中身が見えなくなることはありません。

  • 原材料名は仕込みに使った重量の多い順に自動で並ぶ
  • 佃煮では、醤油や砂糖が野菜より重くなることがある
  • 配合を直せば並び順も追随するので、直し忘れが起きない
  • 薬念や漬け床を別レシピにしても、中の材料は重量順に展開される

漬け込みの調味液は、商品に残る量を決めて入れます

漬物でいちばん判断に迷うのが、調味液や漬け床の扱いです。100リットルの調味液に野菜を沈めても、その100リットルぜんぶが商品になるわけではありません。漬け上がった野菜を引き上げ、液は次の仕込みにも使い回します。つまり「用意した量」と「商品になった量」が違います。

Coboardは、レシピに入力された量をそのまま使って原価と原材料名を計算します。用意した量から商品に残る量をCoboardが割り出すことはできませんので、その量はご自身で決めていただく必要があります。漬け上がりの重さを量って、仕込む前の野菜の重さとの差から吸った量を見積もる、といった形です。一度決めてレシピに入れておけば、次からは同じ計算が繰り返されます。

ここは実際の仕込みをいちばんよくご存じのお店のほうが正確に決められる部分です。Coboardは、決めた数字を毎回きちんと同じように計算し、原材料名の並びとアレルゲンと原価に反映する役目を持ちます。

  • レシピには、商品に残る量を入れる(用意した量ではない)
  • 残る量をCoboardが自動で割り出すことはできない
  • 漬け上がりの重さとの差から見積もって、一度決めておく
  • 一度決めれば、以降は同じ計算が繰り返される

下漬けで抜ける水分は、歩留まりのマイナスで差し引く

塩を当てて重しを乗せれば、野菜からは水が出ます。白菜10キログラムを下漬けして、水が上がって8キログラムになるのはふつうのことです。この目減りを織り込まないまま200グラムのパックを50袋用意すると、詰めきれずに足りなくなります。

Coboardのレシピ画面は「材料・サブレシピ合計 + 歩留まり = 実際の出来高」をグラムで計算します。歩留まりの欄にマイナス2,000と入れれば、実際の出来高はそのぶん減ります。ここから200グラムのパックが何袋取れるか、という計算になります。塩の当て方や重しの時間を変えたときは、この数字を直せば原価も袋数も一緒に動きます。

大切なのは、水が抜けても原材料名の並び順は変わらないということです。並び順を決めるのは仕込みに使った重量ですので、脱水して野菜が軽くなったからといって、調味料を先頭に動かすようなことは起こりません。Coboardは仕込みの重量で並べ、脱水のぶんは出来高のほうで差し引きます。逆に、乾燥させた大根を水で戻してから漬けるような、重さが増える仕込みでは、歩留まりにプラスの数字を入れます。

  • 歩留まりの欄にマイナスのグラム数を入れると、出来高から差し引かれる
  • 実際の出来高から、何パック詰められるかが分かる
  • 並び順を決めるのは仕込みの重量。脱水しても順番は動かない
  • 干した野菜を戻すような、重さが増える仕込みはプラスの数字で

原料原産地は、重量がいちばん多い原材料ひとつだけ

原料原産地の表示は、重量がいちばん多い原材料に対して行います。漬物の場合、これが野菜になるとは限りません。前の項のとおり、佃煮や煮豆では醤油や砂糖が1位になる配合があり、そのときは原料原産地の対象もそちらになります。「国産の大根を使っているのだから産地は大根」と決め打ちすると、実際の配合と食い違うことがあるということです。

Coboardは、重量1位の原材料を配合から判定します。書き方は2通りから選べます。ひとつは別記で、「原料原産地名」という専用の欄をつくって表示する方法です。この欄は自由に書けるようになっていて、未入力の場合は重量1位の原材料に登録した原産国が自動で入ります。もうひとつは原材料名の中に書く方法で、重量1位の原材料の後ろに括弧を付けて「大根(国産)」のように表示します。

重量1位に原産国が登録されていない場合は表示されず、2番目以降の原材料に回ることはありません。完成品の画面では、1位に原産国が未登録のときに注意が出て、その材料の編集画面へ移動できます。自家栽培の野菜と市場から仕入れた野菜を使い分けているお店でも、材料ごとに産地を持てます。

  • 対象は重量がいちばん多い原材料ひとつだけ
  • 佃煮では、対象が醤油や砂糖になる配合もある
  • 別記の専用欄と、原材料名の中に書く方式の2通りから選択
  • 1位に原産国が未登録のときは、完成品の画面で注意を表示

醤油と味噌とだしに、小麦と大豆とさばが潜んでいます

野菜と塩だけなら表示は要らない、と考えてしまいがちですが、味を付けた時点でアレルゲンが入ってきます。醤油には小麦と大豆が、味噌には大豆が使われています。佃煮を炊くときのだしにさばの削り節を使えば、さばが対象になります。ごま油で和えればごま、えびの入ったキムチの薬念ならえび、というように、調味の材料から来るのが漬物の特徴です。

Coboardは、特定原材料8品目と、表示が推奨される20品目をあわせた28品目を、材料をたどって集めます。醤油という材料に小麦と大豆を登録しておけば、その醤油を使うすべての商品にアレルゲンが自動で乗ります。集まったアレルゲンは、原材料名の末尾に「(一部に小麦・大豆を含む)」のかたちでまとめて表示されます。

薬念や漬け床を別のレシピにしている場合も、その中の材料までたどって集めます。商品の数が増えても、材料マスターに一度登録しておけば、商品ごとに確認して回る必要がありません。

  • 醤油は小麦と大豆、味噌は大豆、だしはさばが対象になりうる
  • ごま油のごま、キムチのえびなども同じように集まる
  • 特定原材料8品目と推奨20品目をあわせた28品目に対応
  • 別レシピにした薬念や漬け床の中までたどって集約

保存料や調味料(アミノ酸等)は、スラッシュの後ろにまとまります

漬物は、日持ちと色と味のために添加物を使うことの多い商品です。保存料、酸味料、調味料(アミノ酸等)、着色料、甘味料、酸化防止剤。手で書くと、どれをどこに置くのかを毎回気にすることになり、種類が増えるほど並べ方が崩れます。

Coboardでは、材料マスターに登録するときに添加物かどうかを設定し、用途名もあわせて登録できます。ラベルでは、添加物ではない原材料をスラッシュの前に、添加物をスラッシュの後ろにまとめて表示します。用途名を登録してあるものは「調味料(アミノ酸等)」「酸味料」のように、用途名と物質名の組み合わせで表示されます。

用途名を登録していない添加物は、物質名だけで表示されます。どちらの書き方が必要になるかは添加物の種類によって変わりますので、登録の内容はご自身でご確認ください。一度登録すれば、その材料を使うすべての商品で同じ扱いになります。

  • 材料ごとに、添加物かどうかと用途名を登録
  • 添加物はスラッシュの後ろにまとめて表示
  • 用途名があるものは「用途名(物質名)」の形で表示
  • 用途名を登録していないものは物質名だけで表示される

浅漬けは消費期限、佃煮は賞味期限

同じ漬物でも、日持ちは商品によってまったく違います。浅漬けや白菜キムチは傷みやすいので短い期限になり、しっかり塩を効かせた古漬けや、水分を飛ばして炊いた佃煮は長く持ちます。Coboardでは期限の種別を賞味期限と消費期限から商品ごとに選べますので、浅漬けは消費期限、佃煮は賞味期限、という使い分けができます。

日持ちの日数も完成品ごとに持てます。製造日から何日という形で登録しておくと、印刷のときに仕込んだ日を選ぶだけで期限の日付が入ります。「浅漬けは製造日から7日」「味噌漬けは60日」「佃煮は180日」というように、同じお店の中で違う日数を設定できます。何日にするかはご自身で決めていただく必要があります。

保存方法の欄には定番の文を用意しています。「直射日光・高温多湿を避け、常温で保存してください。」「要冷蔵(10℃以下)で保存してください。」「要冷凍(-18℃以下)で保存してください。」「冷暗所で保存してください。」「開封後は冷蔵庫で保存し、お早めにお召し上がりください。」の5つから挿入して、必要であれば文章を調整できます。発酵が続くキムチのように、開封後の扱いが特に大切な商品では、そこまで書いておくとお客様が安心して使えます。

  • 期限の種別は賞味期限と消費期限から商品ごとに選択
  • 浅漬けと佃煮で、日持ちの日数を別々に設定できる
  • 製造日から何日という形で登録し、印刷時に仕込んだ日を選ぶだけ
  • 保存方法は5つの定番の文から挿入し、必要に応じて調整

袋の狭い帯に貼るラベルと、食塩相当量

漬物の袋は、正面に商品名と写真を入れると、表示に使える平らな面が裏の下のほうに限られます。Coboardのラベルは40×60ミリの縦型から100×60ミリの特大まで14種類のサイズから選べ、レイアウトも標準の縦1列、横型の2カラム、栄養成分を1行にまとめたコンパクト、栄養成分を省いたミニの4種類から選べます。小さいラベルでは文字を縮めていきますが、読みやすさの下限を下回るときは警告が出ますので、印刷してから読めないことに気づく、という失敗を避けられます。

栄養成分の自動計算はProプラン以上でご利用いただけます。基準は売る状態の重さで決まります。出来高の単位をグラムやキログラムにしている商品は100グラムあたり、袋や個で数える商品は1袋あたりとなり、その1袋が何グラムかもあわせて印字されます。漬物は食塩相当量が高く出る商品ですが、これは配合のとおりの結果です。

内容量は完成品ごとに文字で入力する欄になっています。「200g」と書くこともできますし、液に浸かった商品で内容総量と固形量を併記したい場合は、その書き方をそのまま入力できます。ただし固形量をCoboardが自動で計算するわけではありませんので、併記する数字はご自身で決めていただく必要があります。

  • ラベルは14種類のサイズと4つのレイアウトから選択
  • 文字が読みやすさの下限を下回るときは警告を表示
  • 栄養成分の基準は売る状態の重さ(100グラムあたり、または1袋あたり)
  • 内容量は自由入力。固形量の併記も文字として入れられる(自動計算ではない)

自分の加工場で漬けるか、加工所に委託するか

表示に載せる名義は、誰が作ったかによって変わります。Coboardでは製造者・販売者・加工者・輸入者から選べます。自分の加工場で漬けたものは製造者、加工所に委託して自分のブランドで売る場合は販売者、というように商品ごとに使い分けられます。野菜を作っている農家の方が、収穫期だけ加工所を借りて漬物にする場合も、その年の作り方に合わせて切り替えられます。

名称・住所とあわせて登録しておけば、その商品のラベルに反映されます。自家製と委託製造を併売していても、商品ごとに設定できます。

  • 表示の区分は、製造者・販売者・加工者・輸入者から選択
  • 自分の加工場で漬けたものは製造者
  • 加工所に委託して自分のブランドで売る場合は販売者
  • 自家製と委託を併売していても、商品ごとに切り替えられる

使い方はかんたん3ステップ

1

野菜・調味料・添加物を登録

野菜と塩・醤油・砂糖を材料マスターに登録し、産地とアレルゲンを入れます。醤油には小麦と大豆を、保存料や調味料は添加物として用途名もあわせて登録します。

2

仕込みのレシピを組む

下漬けと本漬けの量を入れ、水が抜けるぶんを歩留まりにマイナスのグラム数で入れます。実際の出来高から詰められるパックの数が分かります。

3

商品ごとに完成品を作る

浅漬けと佃煮で完成品を分け、名称・内容量・期限の種別・保存方法を設定してラベルを印刷します。

よくある質問

佃煮で醤油のほうが昆布より重いときは、醤油を先に書くのですか?
原材料名は仕込みに使った重量の多い順に並べる決まりですので、その配合では醤油が先に来ます。Coboardではレシピに入れた量から自動で並ぶので、味を変えて調味料の量を動かしたときに順番を直し忘れることがありません。重量順の内訳も表で確認できます。
漬け込みの調味液は、何グラムと入力すればよいですか?
商品に残る量を入れてください。用意した調味液のうちどれだけが商品に残るかを、Coboardが自動で割り出すことはできません。漬け上がりの重さと漬ける前の野菜の重さの差から見積もって、一度決めてレシピに入れておくと、以降は同じ計算が繰り返されます。
下漬けで水が出て軽くなりますが、原材料名の順番も変わりますか?
変わりません。並び順を決めるのは仕込みに使った重量です。脱水して野菜が軽くなっても、順番はそのままです。抜けた水のぶんは、レシピの歩留まりの欄にマイナスのグラム数で入れてください。こちらは実際の出来高、つまり何パック詰められるかのほうに効きます。
醤油を使っているだけでも、アレルギーの表示は必要ですか?
醤油には小麦と大豆が使われています。材料マスターの醤油にアレルゲンを登録しておけば、その醤油を使うすべての商品に自動で乗り、原材料名の末尾に「(一部に小麦・大豆を含む)」のかたちでまとめて表示されます。だしのさば、ごま油のごま、キムチのえびも同じように集まります。表示が必要かどうかの最終的な判断はご利用者様側で行っていただく前提です。
保存料や調味料(アミノ酸等)は、どこに表示されますか?
材料マスターで添加物として登録すると、原材料名のスラッシュの後ろにまとめて表示されます。用途名も登録してあれば「調味料(アミノ酸等)」のように、用途名と物質名の組み合わせで表示されます。用途名を登録していないものは物質名だけで表示されます。
浅漬けと佃煮で、期限の書き方を変えられますか?
変えられます。期限の種別は賞味期限と消費期限から完成品ごとに選べ、日持ちの日数も商品ごとに設定できます。浅漬けは消費期限で7日、佃煮は賞味期限で180日、といった使い分けができます。製造日から何日という形で登録しておけば、印刷のときに仕込んだ日を選ぶだけで日付が入ります。
料金はかかりますか?
食品表示ラベルの作成はProプラン以上でご利用いただけます。新規登録では、Proプランの機能を含むBusinessプランを30日間無料でお試しいただけます(クレジットカード登録不要)。材料やレシピの登録はFreeプラン(¥0)でも行えます。

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